三島屋の和楽器三昧

三島屋楽器店の和楽器づくりや和楽器の豆知識をお伝えする三島屋ブログです。

2018年04月

こんにちは。
和楽器を作り続けて100年の三島屋楽器店 福山工場のカズキです。

だんだん暖かくなってきて、夏祭りの検討をはじめている方もいるかもしれませんね。

お祭りと言ったら和太鼓は無くてはならないものですよね。

遠くから聴こえる太鼓の音色は風情があって良いものです

でも…


皮の緩みきった ボコボコ 鳴る太鼓や、ホコリをかぶった くすんだ太鼓では 雰囲気出ないですよね。

うちにもやって来ました!!
古〜い太鼓。

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もう…打っても ドン とは言いません
皮が盛り上がっちゃてるし…

ホコリだらけだし、取っ手(カンと呼びます)も朽ちかけてる…


と言うことで、徹底的に直すことになりました!

皮の張替え以外にも、胴を磨いて塗り直し、カンも替えちゃいましょう!!


先ずは鋲を外さないとね

IMG_20180410_124856173_HDR
1つ1つ鋲を外していきます。

あっ!胴に巻いている青い帯は、皮を外したときに割れないようにするためのもので、予め締めておきます。

外し終わって、皮を剥がすと

IMG_20180410_124928548_HDR
当たり前だけど中身は空洞!

空洞だから響くんだけどね!

さて、次は胴を削る 胴仕上げ に移ります。

それは、次の機会に。



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こんにちは。
和楽器を作り続けて100年の三島屋楽器店 福山工場のカズキです。

お箏の演奏に欠かせないものの1つにがありますよね。

邦楽業界の情報誌「邦楽ジャーナル」に野坂操壽先生が表紙に掲載されていたので野坂先生にちなんだ爪のお話でも。

Scan0236

野坂先生が使われているお爪

Scan02361

「寿爪」

といいます。

一般的な爪より肉厚なんですよ。

その理由は・・・・・・・・・・・・




弾く時の指の力が絃によく伝わるからです。


肉厚なので、爪の先まで力を逃がさずため込んで、一気に弾く!!

薄い爪だと、負けちゃうんです・・・

野坂先生の爪へのこだわりは並々ならぬもので、この爪が理想の形になるまでに10年以上、楽器屋さんと試行錯誤しながら作り上げてきたそうです。

そのあたりのお話は、

邦楽ジャーナル2013年4月号と5月号に「爪へのこだわり」

という特集が組まれています。

興味のある方は

こちらから、バックナンバーを購入できます。
    ↑をクリック!

また、2013年のジャーナルは、寿爪以外の爪のこだわり・爪輪・三味線・撥など、

いろいろなこだわりを各号で紹介していますよ。
check check!!


さて

この寿爪ですが、形・サイズの組み合わせは192もあるんですよ!
巾・落とし方・裏の刳り・先の厚みを、組み合わせるのです。

イラスト2
開発者の野坂先生が使う爪は2種類なのですが

先生曰く
「人の指は千差万別、私と同じ爪にしても、同じように寿爪の力が出ないと思う」

たしかに、手の大きさ・力の掛かり具合・指の形状は、人それぞれ・・・

爪に手を合わせるのではなくて、手に爪を合わせるという観点で

192種類も出来ちゃいました!!

これだけの種類の管理は大変だけど、ユーザーさんは自分の手に合わせられるから大満足と

全国の和楽器屋さんから聞くと、大変さも消えちゃいます!

特に、親指が反っているユーザーさんには、とても重宝されているみたい。

一般的な爪は、人の指の腹に合わせて爪の裏を丸く刳ってあるのです。
反り指の人は、刳りが指にフィットする分、爪も一緒に反ってしまうので弾きにくいそうで、
その刳りをフラットにした「刳り無し」の爪にすると、爪を立てた状態を再現できるので
弾きやすくなるようです。

しかも、反り指は親指が殆どなので

親指は「刳り無し」 他の指は「刳り有り」 なんて組み合わせも出来ちゃいます!!

爪が合わなくて困っているあなた!!

悩んでいないで、近くの和楽器屋さんに聞いてみて!!

「寿爪というお爪があるって聞いたんだけど」って
kotobukiのコピー2

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こんにちは。
和楽器を作り続けて100年の三島屋楽器店 福山工場のカズキです。

お箏って結構部品が取れるんです!

一昔前は、膠(ニカワ)という接着剤を使っていて、熱で溶かして冷えるとカチカチになる便利な接着剤なのですが・・・これが年月が経つとポロポロ取れてくるんですよねぇ・・

部品が取れたー!!って、修理を依頼される方が結構いますよ。
取れた部品がそのまま残っていれば、市販の接着剤でちょちょいと治せるのですが、

無くした場合が厄介なのです・・・

例えばこれ

IMG_20180322_1735481183


なんか取れちゃってますよね。
この部分、イノメ(下がり)と呼びます。

お箏って、大体似たような大きさ・形をしているんだけど
装飾品の形はメーカーで違うのです。

特にイノメ と 柏葉(こちらはそのうちに・・・)

修理に持ち込まれたイノメはうちの方ではないのです
三島屋さんのイノメだったら、部品はめ込むだけで良かったのに・・・
 
しかもうちのイノメは、基本は中の部分と一体型・・・・

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それじゃ部品を作らないとね

と、いうわけで部品作成の為に型取り

IMG_20180322_1735567761



昔はこんなことしていなかったでしょうが、今は便利な素材があったものです



IMG_20180322_1736049910

型取り終了。

これを材料に落とし込んで、削りだします。
  
----中略 ゴニョゴニョ-----

IMG_20180326_142137229

完成!!

※左が製作したイノメ  右が三島屋さんの形状(縁だけバージョン)
太さだったり、とんがりだったり、比べると全然ちがーう


そして本体に取り付け。

IMG_20180326_174241705

ピッタリ合いましたぁ

色も、そのうち黒くなるからますます馴染むでしょう。


箏は本体は変わらなくても、製造方法・修理は日々進化させないとね。


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箏の日三味の日


4月3日は 三味線の日です。

箏の日三味の日03

全国邦楽器商工業組合連合会が 4(シャ)3(ミ)の語呂にちなんで定めた日なんですよ。

最近は、TV番組のBGMで流れたりと耳にする事も増えているかなぁと感じます。
色々な人に興味をもってもらいたいですね。

と言っても、三味線をやりたいと思っても、なかなか始められないと思うのです。
やはり三味線は同じ弦楽器のギターとは違い、扱いが面倒だからかなぁ。

糸巻き(絃の張力を調整する部品)はキュルキュル戻るし、皮は保管中に破れる事があるし、フレットが無いから押さえる場所が分からないし・・・

だから、始めにくいんだと思うのです。

そこで登場したのがこちらの三味線!
      ↓↓
1-1
¥53,000+税

教育機関向けに開発されたメンテナンスフリーのお三味線です。

本体の素材に合成樹脂を採用し
皮も合成皮革で、環境の変化によって破れる事はありません。
(穴が開いても弾けちゃうくらい!!)

そして、なんといっても糸巻きが戻らない!!

糸巻きの内部にネジを組み込むことにより、絶妙な硬さを維持することが出来るのです!!
1-4

詳しい内容は ↓↓↓↓ をクリック!!
000教育用三味線の情報000

三味線を始めたいと思いながら始められなかった方にどうぞ!!

さぁ、4月3日の次は5月10日のある記念日です。

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