三島屋の和楽器三昧

三島屋楽器店の和楽器づくりや和楽器の豆知識をお伝えする三島屋ブログです。

カテゴリ: 箏(琴)


こんにちは。
和楽器を作り続けて100年の三島屋楽器店 福山工場のカズキです。

お箏の口前って、普段はカバーが掛かっているので、

演奏会の舞台上くらいしか見る事のない部分なんです。


BlogPaint
中央に書いてある絵。 漆を使った蒔絵が描かれています。

このあたりは、持ち主の個性が出るところで

絵を希望する方もいれば、家紋や名前の1文字を希望する方もいます。

文字や、家紋もシンプルで私は好きです。

P1240720

さてさて、この文字ですが、上と下で仕様が違うんですよ。


上は高蒔絵と言って文字が盛り上がったように見える蒔絵で、

下は平蒔絵と言って文字が平たんに見える蒔絵なんです。

正面方見ると分からないけど、斜めから見たり、光を照らすとその違いが分かりますよ。

P1240724
※文字に丸みがありますねぇ



光を当てるとこうなります

高蒔絵


平蒔絵


2つ並べると・・・・


結構違うでしょ!





装飾で、自分らしさを出せる事が分かれば、お箏を買おうと思ったとき、ワクワク感につながるかも!




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こんにちは。
和楽器を作り続けて100年の三島屋楽器店 福山工場のカズキです。


福山市では毎年夏に小中学生を対象にした 筝曲コンクール を開催しています。

今日はその打ち合わせがリーデンローズでありました。


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今年で36回目 7/27 リーデンローズの大ホールで熱い静かな戦いが繰り広げられます!!


小中学生とは言えども、全国大会だけに大人顔負けの演奏技術をもった子供たちが集まるんですよ。


最近 TBSの「情熱大陸」に出演されていた筝曲家もこのコンクールで受賞していました。


まさに筝曲家をめざす小中学生の登竜門!!


未来の筝曲家を生で見られるまたとないチャンス!


ぜひお越しくださ~い。


それと、前日は ふくやま琴まつり が催されます。

地元の団体・個人の演奏も毎年聴きごたえありますよ!

こちらもお聴きのがしなく~


そういえば、ホールの休憩スペースには、音楽に関連する雑誌が置いてあります。

邦楽の方も「邦楽ジャーナル」と「邦楽の友」が置いてありました。

IMG_20180621_111127678

多様なジャンルの音楽関係者に目を通してもらえそう!


ホールで見かけたら開いてみてね、

邦楽の今が書かれているから。


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こんにちは。
和楽器を作り続けて100年の三島屋楽器店 福山工場のカズキです。


5月10日は何の日でしょう??


4月3日が、三味線の日(過去記事をチェック!!)なら・・・・・



お分かりですよね




コ(5)ト(10)の日・・・・箏(琴)の日で~す!!

箏の日三味の日02

お正月に箏の音を聴いたたっきりご無沙汰の方が多いのではないかな??

暑くもなく、寒くもない 一番落ち着いた季節に心地良い箏の音色を聴きましょう!!

癒されること間違いなし!!


箏と言えば、昔こんなのを想像したことがありますよ。

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「7段柱」(笑)     注)この画像はCGです。実際には存在しません。

3段柱(正式名 越後フ柱)という、とてもとても便利なお箏柱があるのですが、
  ↑↑クリックで商品ページへ

絃を乗せるところが増えたらもっと便利になるかなと思い、イメージを合成させてみたんだけど・・・・

こりゃぁ ナシだね・・・・

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こんにちは。
和楽器を作り続けて100年の三島屋楽器店 福山工場のカズキです。

お箏の演奏に欠かせないものの1つにがありますよね。

邦楽業界の情報誌「邦楽ジャーナル」に野坂操壽先生が表紙に掲載されていたので野坂先生にちなんだ爪のお話でも。

Scan0236

野坂先生が使われているお爪

Scan02361

「寿爪」

といいます。

一般的な爪より肉厚なんですよ。

その理由は・・・・・・・・・・・・




弾く時の指の力が絃によく伝わるからです。


肉厚なので、爪の先まで力を逃がさずため込んで、一気に弾く!!

薄い爪だと、負けちゃうんです・・・

野坂先生の爪へのこだわりは並々ならぬもので、この爪が理想の形になるまでに10年以上、楽器屋さんと試行錯誤しながら作り上げてきたそうです。

そのあたりのお話は、

邦楽ジャーナル2013年4月号と5月号に「爪へのこだわり」

という特集が組まれています。

興味のある方は

こちらから、バックナンバーを購入できます。
    ↑をクリック!

また、2013年のジャーナルは、寿爪以外の爪のこだわり・爪輪・三味線・撥など、

いろいろなこだわりを各号で紹介していますよ。
check check!!


さて

この寿爪ですが、形・サイズの組み合わせは192もあるんですよ!
巾・落とし方・裏の刳り・先の厚みを、組み合わせるのです。

イラスト2
開発者の野坂先生が使う爪は2種類なのですが

先生曰く
「人の指は千差万別、私と同じ爪にしても、同じように寿爪の力が出ないと思う」

たしかに、手の大きさ・力の掛かり具合・指の形状は、人それぞれ・・・

爪に手を合わせるのではなくて、手に爪を合わせるという観点で

192種類も出来ちゃいました!!

これだけの種類の管理は大変だけど、ユーザーさんは自分の手に合わせられるから大満足と

全国の和楽器屋さんから聞くと、大変さも消えちゃいます!

特に、親指が反っているユーザーさんには、とても重宝されているみたい。

一般的な爪は、人の指の腹に合わせて爪の裏を丸く刳ってあるのです。
反り指の人は、刳りが指にフィットする分、爪も一緒に反ってしまうので弾きにくいそうで、
その刳りをフラットにした「刳り無し」の爪にすると、爪を立てた状態を再現できるので
弾きやすくなるようです。

しかも、反り指は親指が殆どなので

親指は「刳り無し」 他の指は「刳り有り」 なんて組み合わせも出来ちゃいます!!

爪が合わなくて困っているあなた!!

悩んでいないで、近くの和楽器屋さんに聞いてみて!!

「寿爪というお爪があるって聞いたんだけど」って
kotobukiのコピー2

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和楽器を作り続けて100年の三島屋楽器店 福山工場のカズキです。

お箏って結構部品が取れるんです!

一昔前は、膠(ニカワ)という接着剤を使っていて、熱で溶かして冷えるとカチカチになる便利な接着剤なのですが・・・これが年月が経つとポロポロ取れてくるんですよねぇ・・

部品が取れたー!!って、修理を依頼される方が結構いますよ。
取れた部品がそのまま残っていれば、市販の接着剤でちょちょいと治せるのですが、

無くした場合が厄介なのです・・・

例えばこれ

IMG_20180322_1735481183


なんか取れちゃってますよね。
この部分、イノメ(下がり)と呼びます。

お箏って、大体似たような大きさ・形をしているんだけど
装飾品の形はメーカーで違うのです。

特にイノメ と 柏葉(こちらはそのうちに・・・)

修理に持ち込まれたイノメはうちの方ではないのです
三島屋さんのイノメだったら、部品はめ込むだけで良かったのに・・・
 
しかもうちのイノメは、基本は中の部分と一体型・・・・

IMG_20180412_0949188301111


それじゃ部品を作らないとね

と、いうわけで部品作成の為に型取り

IMG_20180322_1735567761



昔はこんなことしていなかったでしょうが、今は便利な素材があったものです



IMG_20180322_1736049910

型取り終了。

これを材料に落とし込んで、削りだします。
  
----中略 ゴニョゴニョ-----

IMG_20180326_142137229

完成!!

※左が製作したイノメ  右が三島屋さんの形状(縁だけバージョン)
太さだったり、とんがりだったり、比べると全然ちがーう


そして本体に取り付け。

IMG_20180326_174241705

ピッタリ合いましたぁ

色も、そのうち黒くなるからますます馴染むでしょう。


箏は本体は変わらなくても、製造方法・修理は日々進化させないとね。


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お正月や、お祝いの席で見かけるこれ ↓
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見た目は丸いですが、包みをとると・・・

樽が出てきます。

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樽は、お酒や、味噌、醤油を入れておくばかりではありません。

これが立派な打楽器になるのです!!

新潟市のお囃子には欠かせない伴奏楽器なんですよ。
足利の八木節にも使われていますね。
 

その音色は蓋の部分を小槌または太鼓撥でたたくと
和太鼓にはない コンコンという歯切れの良い音が出ます。

樽太鼓は自然の素材を使って手作りしているので、すべてが同じ音というわけじゃないけど
1斗樽(小)2斗樽(中)の音をアップしますね。

1斗樽はこちら↓


2斗樽はこちら↓



この音なら皮張の太鼓の中にあっても樽太鼓の音は際立つでしょう。

価格も皮の張った太鼓よりもかなり安いので、数を揃えたいときには良いですよね。

-s樽太鼓

詳細はここをクリック!! 




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今回は、お箏のレストアを紹介します。

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お箏は、ハープ や チェンバロ のように絃を弾いて音を出しますが、
大きく異なる点があります。

それは、音を出すためには箏柱(コトジ)という本体と絃の間に立てる部品が必要な事です。
未整理画像100202_026←箏柱(コトジ)

この箏柱は曲によってポジションを変え、その曲に合わせた音階を作り出すことが出来ます。
また、曲中でもポジションを変える事によって、同じ絃でも音程を変えられます。

おかげで、13本しかない楽器ですが、音程のバリエーションは無限!
ハープ・チェンバロにはない魅力です。

そのフレキシブルに移動可能な箏柱ですが、そんな移動を繰り返していると、表面がだんだん削れてきます。

症状が軽いうちは、色を合わせるだけで済みますが、ひどくなるとボコボコに掘れてしまいます。
DSC_0095

そうなったときに表面を削り、焼き直す事で、綺麗な状態に戻すことが出来ます。

焼き直しという作業で

表面を削り
IMG_20171115_092312068

焼き直し!
DSC_0003


↑画像をクリックすると動画が見られます。


DSC_0022

焼いた直後はまっくろくろすけですが、磨きをかけると・・・

DSC_0118

このとおり!!

美し木目が蘇りました!!

お箏が白くなってしまったと諦めず、一度ご相談下さいませ。





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