三島屋の和楽器三昧

三島屋楽器店の和楽器づくりや和楽器の豆知識をお伝えする三島屋ブログです。

タグ:KOTO

こんにちは。
和楽器を作り続けて100年の三島屋楽器店 福山工場のカズキです。


5月10日は何の日でしょう??


4月3日が、三味線の日(過去記事をチェック!!)なら・・・・・



お分かりですよね




コ(5)ト(10)の日・・・・箏(琴)の日で~す!!

箏の日三味の日02

お正月に箏の音を聴いたたっきりご無沙汰の方が多いのではないかな??

暑くもなく、寒くもない 一番落ち着いた季節に心地良い箏の音色を聴きましょう!!

癒されること間違いなし!!


箏と言えば、昔こんなのを想像したことがありますよ。

myhome
「7段柱」(笑)     注)この画像はCGです。実際には存在しません。

3段柱(正式名 越後フ柱)という、とてもとても便利なお箏柱があるのですが、
  ↑↑クリックで商品ページへ

絃を乗せるところが増えたらもっと便利になるかなと思い、イメージを合成させてみたんだけど・・・・

こりゃぁ ナシだね・・・・

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こんにちは。
和楽器を作り続けて100年の三島屋楽器店 福山工場のカズキです。

お箏って結構部品が取れるんです!

一昔前は、膠(ニカワ)という接着剤を使っていて、熱で溶かして冷えるとカチカチになる便利な接着剤なのですが・・・これが年月が経つとポロポロ取れてくるんですよねぇ・・

部品が取れたー!!って、修理を依頼される方が結構いますよ。
取れた部品がそのまま残っていれば、市販の接着剤でちょちょいと治せるのですが、

無くした場合が厄介なのです・・・

例えばこれ

IMG_20180322_1735481183


なんか取れちゃってますよね。
この部分、イノメ(下がり)と呼びます。

お箏って、大体似たような大きさ・形をしているんだけど
装飾品の形はメーカーで違うのです。

特にイノメ と 柏葉(こちらはそのうちに・・・)

修理に持ち込まれたイノメはうちの方ではないのです
三島屋さんのイノメだったら、部品はめ込むだけで良かったのに・・・
 
しかもうちのイノメは、基本は中の部分と一体型・・・・

IMG_20180412_0949188301111


それじゃ部品を作らないとね

と、いうわけで部品作成の為に型取り

IMG_20180322_1735567761



昔はこんなことしていなかったでしょうが、今は便利な素材があったものです



IMG_20180322_1736049910

型取り終了。

これを材料に落とし込んで、削りだします。
  
----中略 ゴニョゴニョ-----

IMG_20180326_142137229

完成!!

※左が製作したイノメ  右が三島屋さんの形状(縁だけバージョン)
太さだったり、とんがりだったり、比べると全然ちがーう


そして本体に取り付け。

IMG_20180326_174241705

ピッタリ合いましたぁ

色も、そのうち黒くなるからますます馴染むでしょう。


箏は本体は変わらなくても、製造方法・修理は日々進化させないとね。


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今回は、お箏のレストアを紹介します。

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お箏は、ハープ や チェンバロ のように絃を弾いて音を出しますが、
大きく異なる点があります。

それは、音を出すためには箏柱(コトジ)という本体と絃の間に立てる部品が必要な事です。
未整理画像100202_026←箏柱(コトジ)

この箏柱は曲によってポジションを変え、その曲に合わせた音階を作り出すことが出来ます。
また、曲中でもポジションを変える事によって、同じ絃でも音程を変えられます。

おかげで、13本しかない楽器ですが、音程のバリエーションは無限!
ハープ・チェンバロにはない魅力です。

そのフレキシブルに移動可能な箏柱ですが、そんな移動を繰り返していると、表面がだんだん削れてきます。

症状が軽いうちは、色を合わせるだけで済みますが、ひどくなるとボコボコに掘れてしまいます。
DSC_0095

そうなったときに表面を削り、焼き直す事で、綺麗な状態に戻すことが出来ます。

焼き直しという作業で

表面を削り
IMG_20171115_092312068

焼き直し!
DSC_0003


↑画像をクリックすると動画が見られます。


DSC_0022

焼いた直後はまっくろくろすけですが、磨きをかけると・・・

DSC_0118

このとおり!!

美し木目が蘇りました!!

お箏が白くなってしまったと諦めず、一度ご相談下さいませ。





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